半月板損傷

セッションの半月板損傷のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.3
オールドスクールな格闘技ファン・プロレスファンの間で割と有名な動画があって、
佐山サトル(=初代タイガーマスク)が練習場でミット蹴ってる練習生をつかまえて
「本気で蹴れっつってんだろ!!」
って竹刀でぶっ叩くんですよね。
すると練習生はアドレナリンが出てリミッターが外れてミットを普段以上に強く蹴る、みたいな内容なんだけど、そんな映画。
はいマニアックな話ですいません。

私も学生時代は軍隊みたいな鬼体育会系で、「水飲むな」の世界でしたし、確かに人間ね、極限までいってケツまくると凄い力が出ることもあるんですよ。
試合の途中に監督にビンタ食らって、普段出ないような力が出た経験も実際にあります。
あと、あるとき何かの懲罰で「全員、100mダッシュ100本」って言われて。
80本過ぎたあたりだったですかねぇ。走るたび誰からともなくヘラヘラ笑いが起きるんですよ。脳内にやべぇ物質がドバドバ分泌されまくってたんでしょうね。そのあたりから走っても全然疲れなくなったのを覚えてます。
んでようやく100本走り終えると、すげぇ理不尽な仕打ちを受けたにも関わらず謎の「俺たちやったぜ」感すらあって、シャワールームは軽いお祭りみたいになってました。血尿出た!ってはしゃいでる奴までいて。笑 

そんな感じで要はアドレナリンとか脳内麻薬の仕業にすぎないんでしょうが、狂気のようなテンションがぶつかり合って、稲妻が落ちてバチバチと燃え上がった瞬間ってのは確かにあるんですよね。
そう、この映画のラストみたいに。

まぁでも、一晩のバイアグラみたいなもんでしたね。
良い事といえば、共通の敵(監督)の悪口で仲間が結束するぐらいかな。

この映画でハゲが元教え子の訃報に流した涙は嘘じゃないと思いますし、ハゲなりに本気で育成に取り組んでたという言葉にも嘘はないと思うんですよ。
ただ、ハゲにここまでされないと本気が出せないなら、そいつは結局そこまでな気がしますが。

ちなみにいまは格闘技の道場でいろんな人間を見ますけど、一流になる人って結局誰かにケツ叩かれなくても勝手にキ○ガイみたいにソレに明け暮れてるし、周囲が引くぐらい高い目標持ってるし、どんな教えや練習や環境が必要なのか自分のアタマで考えて、練習して、また考えて、練習して、一流になっていくように思う。
そういう能力含めての「才能」なんですよね。
まあそんなこと考えた次第。

ラスト10分。
気がつけば梅干し食ったみたいに顔面強ばらせてスクリーンに釘付けになってました。
圧倒的テンション負け。バカ負け。
釘付け度数、高かったです。