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ランダム 存在の確率のAKのレビュー・感想・評価

ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)
3.9
地球に彗星が近づいていたある夜、ホームパーティーで集まった男女8人が、不思議なパラレルワールドに陥っててんやわんやする話。

ワンシチュ設定が大好きな私にあゆさんが教えてくれた本作(*'▽'*)

主人公のエムとその友人達が、ホームパーティーで食事をしながら「彗星が近づくと不思議な現象が起きる」という話で盛り上がっていた時、突然の停電をきっかけに不気味なパラレルワールドに陥いり、彼女達がそこで見たものは…!というお展開で、殆ど部屋の中だけの会話劇でストーリーが進むので、私にとってはヨダレが出るほど大好物なごっつあん特上御膳設定♡

映画の中では幾つものパラレルワールドが交錯してて、次々と起こる不思議な現象の数々に、皆がその原因をあーでもないこーでもないと話し合うんだけど、この人達がまー皆んなお利口さんで理解力高し。
量子力学や数字をふまえて交わされる「激論!ハイスペック朝まで討論会」に観ているこっちの思考はチンプンカンプン٩( ᐛ )و

あんた達、一体何中出身なわけ?

私、お洒落なカフェで全面ガラス張りの壁に気付かず、正面から全力で顔面ぶつけて周りにドン引きされるくらいおバカだけどご一緒して大丈夫かしら?

「あなたの脳はついてこられるか」
というコピーにある通り、油断してると本当に話に付いて行けなくなるから要注意。
しかも一体誰を信じていいのか分からなくて、俺がお前でお前が俺で状態。
劇中でパニクる登場人物達以上に観ている私はワニワニパニック(°▽°)

全部彗星のせいだ。

まるで難解なパズルのような映画で、複雑に散りばめられたストーリーのピースを組み合わせると1つの話として繋がっているという巧みな構成で、こーゆー話を考えられる人本当に尊敬する。

かなりの低予算と少ない人数で制作された映画のようですが、限られた制約の中でも、アイディア勝負で完成された見応えある隠れた傑作でした☆
AK

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