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暮れ逢いのnecococoのレビュー・感想・評価

暮れ逢い(2013年製作の映画)
3.2
パトリス・ルコント最新作。

じわじわと焦らされ、盛り上がっていく男女の情念。とにかく全編通じて品がいいのがポイント。フランソワオゾンだったらこんな風にならない笑

階段を登りながら奥さんの腰周りに目が行く手ブレのシーン好き(2回出てくる)。
奥さんのアールデコ調のドレスが綺麗でうっとり。ベージュの薄いハイネックや黒いレースのオフショルダーが奥さんの儚げな色っぽさを増長させて効果的。

ラスト、恋しい人に逢える待ち望んだ日にも未亡人らしく黒服を選ぶ慎ましさ。。素っ気ない態度と裏腹にパズルのピースに象徴される双方の想いの強さ。抑えた情念の表現の仕方が一つ一つ丁寧でしっかり練りこまれた構成の巧みさに感心しました。

旦那さんがどれだけ奥さんを大事にしてたかがわかるだけに、若い男へ嫉妬して苦しむ旦那さんの苦悩も痛々しい。でもそこもネットリせずにさらっと描く、ルコントの上品さが好きです。