ラグナロクの足音

百日紅 Miss HOKUSAIのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)
3.1
江戸時代の街並みをアニメで忠実に再現しているのが良かった。ただ話に奥行きがないな。浮世絵師として名高かった葛飾北斎は、娘のお栄と居候の善次郎の三人で暮らしていた。北斎は母のこととは別れていたものの、お栄は妹であるお猶に会いがてら度々母のもとを訪れていた。妹のお猶は生まれつき目が見えないため、お栄は訪れるたびにお猶を外に連れ出し、外の世界を味わわせてやるのだった。そんな中、吉原の遊郭にいる小夜衣という遊女にまつわるあるうわさ話を耳にした北斎たちはその真偽を確かめるべく吉原へと赴く。お栄も遊郭にともに訪れたのには訳があった。彼女は北斎譲りの浮世絵の腕前であったが、まだまだ北斎に認められるような代物ではなく、客の萬字堂にも画に色気がないと一蹴されてしまう。彼女は遊郭を自分の目で見ることで、自分の芸の肥やしになるのではという一抹の期待を抱いていたのだ。それから、お栄は自分の芸を磨きつづけるのだが、ある時、妹のお猶の調子が悪くなってしまう。日に日に容態が悪くなっていくお猶を見て、死期が近いことを悟ったお栄は、何とか父である北斎を見舞いにいかせようと画策する。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音