すんごいオチが待ってるワケではなく、大どんでん返しがあるワケでもなく、世界的に有名な俳優陣が出ているワケでもなく、だけれども、とってもとってもいい作品。内容は他の方のレヴュー参照ぷりいす笑。
今時代のこの国に住んでるアタシたちには、時間的にも人生そのものにも隙間がないなぁと感じてしまうときがあるの。
全てが心地よく機能していて、洗練されていて、無駄がなく、効率もいいってのは、逆を返せば穴も隙間もないことのような気がしてしまぅ。
でこぼこしてて、隙間のある人生の中を、一生懸命埋めようと創意工夫する人たちがステキな作品です。
この作品を観て思ったわ。
考えても見たら、自分はこんなに普通に障害者とコミュニケーション取れるだろうかとか、車が止まっちゃっても前に進もうと思えるだろうかとか、ガス台が壊れてもあんなにさらっとアイロン台を応用させようって思うかしらとか。
シンプルなのに深いんだなぁ。
オチがあるだけが映画じゃなくてよ。その行間にある様々な人の営みをいい音楽にのせて映してくれ、とってもキュンとする作品です。
