FumiyaOsaka

ブラックハットのFumiyaOsakaのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックハット(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ITの業界にいるとハッカーものを考証したくなって、夢がなくなる。「あ、コマンド打ち間違った」とか、「そのOSなんだよw」とか。とは言え、昔から好きなんだよなぁ、『スニーカーズ』とか『JM』とか。「映画のハッカー」への愛は結局、知能派でアウトローな義賊への憧れだったりするのだけど。
もちろん銃撃戦も大好きですよ。どれだけ繰り返し『ヒート』を見返したことか。つまり、マイケル・マンは大好き。そういや、ベン・アフレックの『ザ・タウン』見た時にラストの銃撃戦のシーンが『ヒート』へのオマージュかなって思ったのを思い出した。
で、マイケル・マンのハッカーが銃撃戦する映画『ブラックハット』はどうかっていうと、期待以上に面白かった。クライマックスのロケのスケールの大きさにはワクワクしたし。
遠慮なく味方がバッタバッタ撃ち殺されて(ジェセップが何発も食らった後、最後に足を撃たれて倒れるところを短いスローモーションにしちゃうところとか最高です)、それが全然感傷的でなく、でもハサウェイの行動の動機として蓄積されていく。そのアンビバレントな感じが何ともマイケル・マンでした。暴力は感情に対して常に非常理に振る舞い、感情はただ暴力に対して無力な葛藤を強いられるのです。
はて、「ハッカー」はどうだったのか?クリス・ヘムズワースが美しすぎて忘れちゃった。う〜んと、ハサウェイにもうちょい影が欲しかったかな、ってのと天才ハッカー感がもうちょい欲しかったので星3つです。
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