自分らしく魅力的なスタイルを貫く女性を紹介する「アドバンスト・スタイル」というファッションブログがある。
このブログが特別なのは、被写体が全て60歳以上の女性達であるということ。
2008年にアリ・セス・コーエンがはじめたプロジェクトで、ニューヨークの高齢女性たちの自由で型にはまらないファッションを撮影し、掲載している。
それぞれのこだわりやスタイルでお洒落を楽しむ、エイジレスな女性達の生き方が本当に素敵。
『老い』はどんな人にも等しく訪れるけれど、捉われずに生きる人間はこんなにも魅力的なのかと驚かされます。
アリのブログが写真集として出版されると、彼女達のスタイルはたちまちメディアに取り上げられ、一躍注目の的に。
「若く見られたいんじゃない、魅力的に見られたいの」
固定概念に縛られない自由なファッションは、『VOGUE』誌をはじめとしたモードの世界とも一線を画す、ある意味トレンドの頂点に位置するような存在なのかも。
いくつになってもファッションと人生を謳歌したい。
歳を重ねると考えが凝り固まってくるけれども、逆に歳を重ねたからこそ自分の気持ちに素直に、そして柔軟に生きることもできるのだと知った。
何だかんだ『美』や『若さ』に固執しがちだけど、自分のスタイルを貫くパワフルなおばあちゃん達の姿を見て、歳を取るのも悪くないな〜なんて感じました。
人生の大先輩達から学ぶ『お洒落』と『人生』の哲学。
最高にクールでパッションを感じる一方で、しなやかに、人生の真理を問うような生き方に、なぜかちょっぴり泣けてきた。
ポジティブな名言に溢れた素敵な一本です。