siorinn汐鈴

赤い唇/闇の乙女のsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)
3.1
【カナザワ映画祭】死と禁忌にて

ベルギーの保養地に立つホテルに逗留した新婚夫婦。そこに訪れた伯爵夫人と秘書。

いやーあのー、伯爵夫人の名前がエリザベート・バルトイと聞いた瞬間、あの…そっちですかと…澁澤龍彦とか世界拷問史とか少しでもかじっていたら終わりまでわかるのはやや、チープかも…

ただ、デルフィーヌ・ゼイリグの年齢不詳の生活感ゼロの存在感、秘書役の乙女の黒髪にぽってりとした唇、漆黒の瞳はいかにも訳あり、と言わんばかりなのは良いですね。

この二人のインパクトが強すぎて、若夫婦が薄れてしまうけれど…
若夫婦の夫は、オアシスのノエル・ギャラガーを若い頃みたいでちょっと笑ってしまいました。
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