MASAYA

SAINT LAURENT/サンローランのMASAYAのレビュー・感想・評価

SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)
2.9
<777本記念>

イヴ・サンローラン関連作品3連続もこれで終わり。

今作はプレタポルテラインが始まった翌年の1967年から1977年までの10年間に迫っています。

いきなり1967年ということなので、とっくに独立してますし、モンドリアン後の話です。(大体の彼の歴史は『イヴ・サンローラン』のドキュメンタリーのレビューに書いてあります)

まず特徴としては説明がほとんどないので、事前に情報を入れておかないと登場人物が誰で、どのような関係なのか理解しずらいです。(ドラマ版とドキュメンタリーの『イヴ・サンローラン』を観ておけば充分です。)用語もある程度知識がないと付いていけません。もしよければ『Dior & I』のレビューで軽く説明してあるので参考までに。

ここから思ったことを書かせてもらうと、今作ではは働いている場面のイヴ・サンローランが多く登場する上に、様々な角度から彼の崩れ行く様子が描かれているが、全体的に起伏がなく淡々と進む上に、ひとつひとつがどうしても軽く感じてしまった。おそらく大抵の人は退屈に感じたはず。コレクションシーンはモンドリアンで区切られた画面に写し出されるモデルと衣装が非常に美しいが、全体を占める割合から考えると少なすぎるし、それまでが長すぎる。唯一目を奪われたシーンと言っても過言ではない。

ただ予想外だったのが恋人のピエールとの愛があまり描かれていなかったこと。彼こそがイヴ・サンローランを寵愛して支えてきたのに、そこが薄いなんて考えられない。ジャックとの愛の方が割合的には大きかった気がする。

そしてせっかく役者が豪華なのにもったいない。主演は『ハンニバル・ライジング』で若かりし頃のレクター博士を演じたギャスパー・ウリエル。あの時の彼は不気味さがあり、見事だったが、今回は普通といった印象。まあドラマ版『イヴ・サンローラン』でのピエール・ニネが素晴らしすぎたというのは否めない。あとは『スペクター』で立派にボンドガールをやってのけたレア・セドゥ。本作ではルル役として登場するが、やっぱり美しい。

まあ結論としては尺が長いだけで淡泊でつまらなかったです。

3作の中ではドラマ版『イヴ・サンローラン』が一番出来がいい気がします。

せっかくの777本目だったのでもうちょっとよい作品を観たかった。

~追記~
気合いを入れてSaint Laurent PARIS のデニムを穿いて行ったのですが、近くに座っていた人が、クラシックモーターサイクルジャケット×デストロイ×リングブーツという全身ブラックSLPの100万超えのコーデだったので完敗でした。。。


2015.12.13