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SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)
4.3
2016/1/4@ 渋谷シネパレス

伝記映画として観ると退屈で、野暮な部分をとかく省いているので彼自身の経歴を知らないと非常に不親切な作品ではある。
けど、映画そのものとして、画面から繰り出される耽美と陶酔の連続に圧倒されざるを得ない。
他の方も書いていたが、「無駄な」パートの数々を一流の俳優と美術で2時間半味わえるという贅沢。バレエ・リュスのコレクションを、イヴが「ヴェニスに死す」さながら目撃する場面は飽和する豪奢にクラクラする。まさに「幻想がずっと続くような」心地で映画館を出ることになる。
音楽の使い方もカッコ良く、ソレンティーノの「イル・ディーヴォ」を観た時の感覚を思い出した。
美男子2人(ギャスパー・ウリエルとルイ・ガレル)のBL描写は腐女子にもお勧めできるし、LSDでラリっちゃう犬の名演もある動物映画でもある。
傑作!