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SAINT LAURENT/サンローランのmのレビュー・感想・評価

SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)
3.0
こういうのを観ると才能があるのがいい事なのかどうか凄く考える。
孤独やプレッシャー、理解されない。
要は突出したマイノリティだと考えると少しだけ悲しくなる。

私は服飾専門学だったし、海外の有名ブランドはやっぱり好き。
勿論洗練されたドレスや、中毒になるぐらいの靴、すぐに欲しくなる化粧品など見て惚れちゃうのはある。
けど、やっぱり気になるのはそこに命をかけた、人生をかけたデザイナーたちの心理面は凄く知りたい。

今でも覚えているのは、『ディオールと私』というドキュメンタリー映画。
ラフ・シモンズさんがコレクション前に泣いていた顔が今でも忘れられない。
やっぱり何かを創り出す事は、怖さがあると思う。

今作もそれを凄く感じた。
良い物を作らなきゃいけない、でも書けない。
何かを創り出すのってやっぱり容易い事じゃない。

今作はサンローランの闇にスポットが当てられていて、凄く好きだった。
私たちには計り知れない苦労があったんだろうなぁ。
でも、そうやって死に物狂いで創り出したブランドだからこそ、今も受け継がれているんだと思う。

若干長さはあったけど、ドキュメンタリー風で彼の人生を知れたのは良かった。
更に違う作品で彼の人生を知りたい。

犬の演技が凄過ぎで気になった笑
ラストの笑みが好き過ぎる。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト : ★★★☆☆
メッセージ性 : ★☆☆☆☆
感情移入・共感 : ★★☆☆☆

cc/時代が創った、美しき怪物
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