あなた以外は全部ゴミ、っていう予告につられたかも。
最初→音楽うるせえええええええ
途中→音楽かっけえええええええ(※針に糸を通すとこ)
最後→この音楽なんか意味あんの…
みたいな…。ドラッグに溺れるってほどカッコよくもなく、ドラッグくれよ! 2袋くれよ! って怒鳴るだけの日常生活はどう撮ったって「お、おう…」ぐらいの感想しか抱きようもなく…。説明過剰すぎる日本の大資本系映画もどうかと思うんだけど説明けっこうすっとんでるのでお前らどういう関係なの何なの悪そうな奴はみんな友達なのぐらいのご近所さん物語よくわからぬ…。
最後のバスのあたりのエピソードめっちゃ面白かったのに、「は?」みたいなオチでそんで、そこで最後で「○○○との思い出に捧ぐ」みたいにどーんと出てきても、「あ、モデルになった人もここでそんなつまんないことで…」みたいなポカーン感に包まれて終わってしまって、ええと。
期待していたほどの胸糞の悪さもなく、ただ、ポカーン。つまんなくないこともないんだけど、やっぱ主役の人がとくに努力するでもなく「2袋くれよぉ」じゃね。身体さえ売りもしない。いや売れっていうわけじゃないけどもさ。
主役の人、結構歯も目も白くて綺麗なので実は一般の…と思ってたらこの人の実体験を映画にしたとかでさらにポカーン。映画になった経緯のほうがドラマチックなのでは…?
しかし彼氏のクズ感と、そんな彼氏に「これが真実の愛」なんて気持ち悪いぐらいに食いつく美人とか、これ私がイリヤじゃなくてもバス降りるわーと思いました。その女子視点での映画化なので気持ち悪さの焦点が合わなくてうすらぼんやりした印象。なんだろなー。
とりあえず針で糸を通すあたりの何かが起こりそうなすべての会話省略する音楽の気持ち悪さは素晴らしかった。特に何も起こらなかったのは何なの。そういえば音楽ですべての会話が消された病院はなんだったんや。あの表現自体は好きなんだけど。会話なんかいらないんや的な。しかしどこにもつながらない感じで…意図的な何かで技巧的にやってるわけじゃないから、なんとなく、なんとなく、うすらぼんやり……
しかしまぁ最後まで席についてみてたわけで、つまり、そこまでつまんなくないこともなかったかな。しかし新しいものやエッジの効いたものを見るつもりで見るなら、時間の無駄かなぁ的なそんな感じはします。
[追記]他の方のレビューで、監督がNYで見掛けた美少女ホームレスに声を掛けたら語り出したことを本人主演で映画化しましたっていうのを見て、そ、それ最初から知ってたらちょっと印象違ったな!と思いました。この人は、これでここから抜け出せるんか?