140字プロレス鶴見辰吾ジラ

96時間 レクイエムの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)
3.3
【冷静と憤怒の親父③】
~娘のために選んだ修羅道~

冒頭のパンダのぬいぐるみを嬉々として娘のプレゼントとして購入する父(1作目はカラオケマシーン)。しかし娘はまた大人の階段を登っており、三度キュートな八の字眉。もはや万葉倶楽部のCMのようだ。この様式美を貫く大事件。妻が殺され、容疑者はブライアン・ミルズ。ここで感じる3作目の呪縛。何故にシリーズの推進力を生むために無駄な殺生をするのか?けものフレンズか?と思えば1作目の序盤と2作目でのけ者にされてしたアイツが怪しい。

正直、3作目は“転“を狙って、この物語をいじりすぎたか…

アクションももはや位置関係、構図がガタガタ。娘への継承は演出するも何か空虚。シルバニアファミリーは家族揃えて価値があるのだと再認識。3作目としての総動員をかけるも話の矛先としての死はナンセンス。シリーズが「逃亡者」映画となり、誘拐要素が感じられない。観光映画としの魅力も地元に修学旅行にいったい感じ。クライマックスでのポルシェクラッシュが唯一の躍動か?ブライアン・ミルズの娘への愛情アクションは、変わらぬ非日常でよかったのに…