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96時間 レクイエムのryodanのレビュー・感想・評価

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)
4.3
2017-04-27

TAKEN三部作。
ようやく完結。最後の作品だけに、予算もついたのか、ハデハデな演出。でも、テイストは90年代の、西海岸犯罪映画。短いカットを多用する今風ではないところが良かった。ちゃんと勉強しているね。この作品をどういう作風で仕上げていくか、パリ、イスタンブールと、異国情緒で仕上げてきた前々作、前作。今回は舞台が本場。だったらどこを目指すかは、自ずと決まってくるからね。ウエスタンの臭いも入れてみたり。確かに新進気鋭の作家は、独自の路線で魅せてくれるけど、やはり伝統は大事。受け継がれていかなければいけないものは、必ずありますから。職人は、まずロジック、テクニック、オリジナリティー。娯楽犯罪映画は、一つのジャンル。これで本が出来るんだから。必ず見る一定のファン層、そして三部作として必然的に見る層、+アルファ。L・ニーソンの魅力もさることながら、この三部作は、娘役のM・グレイスの成長ですね。チャラい女子高生、運転免許の取得、妊娠と。ベッソンが好きそうな設定。大女優になってほしいもんです。さてさて悪役は、もう定番のロシアンマフィア。ヴォルボザコネは大人気ですね。
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