ショウコ

ミス・メドウズのショウコのレビュー・感想・評価

ミス・メドウズ(2014年製作の映画)
3.2
ダークヒロインです
割と歳いってそうなのに鳥さんや鹿さん(幻覚)とお話しながらユルフワな服でステップ刻んでるやべー女。お嬢ちゃん遊ぼうぜグヘヘへってナンパしてきたおじさんを問答無用で撃ち、首から血ぃ噴いてるのにBGMはメルヘン継続中…というインパクト抜群なOPはブラックコメディっぽいけど意外とシリアス

彼女の精神年齢は低いんですが、それ故に犯罪に敏感で、近所の性犯罪者や元受刑者を見つけ出しては密かに滅していく🔫

いわゆる自警団モノであり、「個人の裁量で人を殺しちゃダメだろ」「だって子供を守るためだもん仕方ないじゃん!」「犯罪者は更生できるのか?」など葛藤したりもする。通報するのではなく、正当防衛でもないのにその場で射殺してしまうのはアウト。でもそんな彼女にしたのもまた銃犯罪…

「銃を揶揄しつつも社会がそうなっていれば自分も武装せざるを得ず、肯定するしか無い」と鋭いとこを突いており、安全な日本に住みながらも考えさせられただけにハッキリ解答を出さずふんわり終わってしまったのが惜しまれます




以下は勝手な妄想ですけどこの作品、もしかしてバットマンにアテ付けてたりしませんか?🤔

★「見ようによってはカッコいい(かわいい)けどやっぱりイタイ格好」をしており、それは幼少期のトラウマに起因している
★正義のためとは言え、自分の行動は間違ってるんじゃないのかとウジウジ葛藤する
★個人の判断で制裁を加えてるやつを放ってはおけない!と警察が動く
★警察内部に理解者が現れる
★恋人には秘密。でもバレる

サイコ愉快犯とかマッドサイエンティストではなく、小児性愛者や性犯罪者という「女、子供の敵」な点でいくらか身近だし現実的だけど、自警というテーマしかり共通点がやけに多い気がする…

何より「ノーランバットマンのレイチェル役をマギー・ギレンホールに持ってかれた女優さん」ってのが意味深じゃないですか。あんまりな仕打ちだし女性版バットマンやってやろうぜ!と声をかけ暴走した結果がこの作品なんじゃ…なんて穿ってみるともう少し面白く観られるかも知れない
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