あみるかん

シーリーンのあみるかんのレビュー・感想・評価

シーリーン(2008年製作の映画)
3.1
福岡市総合図書館映像ホールシネラで行われた「アッバス・キアロスタミ監督特集」にて鑑賞。
昨年各地で催されたキアロスタミ追悼上映以外で日本では公開された事のない作品のため、今回の上映を逃したら二度と観れないかもしれないと思い、このためだけに福岡まで行ってきました(笑)

イランの叙事詩『ホスローとシーリーン』の映画を観る女性達の顔のアップだけを映し続けるという実験作。
画面に大きく映された女性の顔の表情から『ホスローとシーリーン』の映像を想像したり、作品に入り込んでいく女性達の中にシーリーンの姿を探したりと、映画を観ながら様々な想像を掻き立てられました。
映画ってもっと自由なもので良いんだよ、というキアロスタミからの啓示なのだろうか…

映画として滅茶苦茶凄いことは良く分かるし、この為に福岡に来て本当に良かったと思いました。
しかし、好きか嫌いかで聞かれると嫌いですね(笑)画面に動きが殆どないため、とにかく眠くて辛かった…(笑)

今までに私が観てきたイラン映画に出演されていた女優さんがたくさん出てきました。イラン人女優だけでなく、ジュリエット・ビノシュの姿も見受けられました。
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