グッドナイト・マミーのじゅんPのレビュー・感想・評価

表面的な要素に(敢えて分類するなら)いわゆるホラー映画との共通項が多いだけで、全然そんなんじゃなかった。

結果としてミスリードに見えるシーンは騙すことに主眼が置かれていないし、痛く・怖く・気持ち悪く見えるシーンは場当たり的にそーいった感情を誘発することを旨としていない。

感情の入り込む余地のあるもの・ないものが混在する矛盾を受け入れた景色の中に、限りなく即物的な〈厭〉が点々と散りばめられていて、その集積の先に「見えていないこと」そのものが、見えていないまま示す見えていないもの。おもしろー。