ケンジモンデン

ロスト・イン・マンハッタンのケンジモンデンのレビュー・感想・評価

4.0
リチャード・ギアがホームレスになった話。

淡々と進むストーリーの意味は、本当に「少しずつ」でしか変われなかった主人公の哀しさがあるんだろうと思う。

「白人はプライドが高くてこんなところ(保護施設)なんて来ないんだよ」というセリフ通り、プライドばかり高くて現実を受け入れようとしない彼。そんな彼の元を出逢った人々が次々と消えていく。何故だ…と何度も頭を抱えるシーンは印象的。ピアノのシーンも。

ようやく、というところでストーリーは終わる。
父のではなく、父娘の再生物語なんだろうなぁ。