夜中2時半に観始めて、途中で寝てしまってもいいやと思ってたのに、引き込まれてしまった。
ストーリー自体も、スリルを上手く表現していて飽きさせないのだが、なにより事実に基づいた話だということに衝撃が止まらない。
しかも教皇は2006年まで裁かれず、自由に暮らしていたというのだから驚き。
"これが当たり前"と思ってしまうことって本当に恐ろしい。
300人以上が暮らし、たった一人の独裁者がいて、人を人とも思わない暴力が日常茶飯事に行われているのであれば、反旗を翻せば済むこと。
しかし「彼が正しい」「禁欲すべきだ」「それに反せば暴力が当然」と洗脳されてしまうと疑問すら感じない。
そういった人々の無垢な心を利用して、政治権力と宗教が結びつき、弱い市民を虐げるのは本当に恐ろしい。
ただそこに暴力が介入しないケースは、いまの世の中にもたくさん溢れている。
権力が正しく作用し、市民を守る構図の重要性を感じさせてくれた。
イギリスでは大コケだったみたいだけれど、なんでだろう。
これは人に勧めたい作品。
