困ったちゃんの彼氏を、しっかり者の彼女(とその同僚たち)が助ける話。
観たことないと思って観始めたら、途中から観たことあったやつ。笑
エマ・ワトソン演じるレナが秘密結社コロニアに潜入したあたりからはほぼ全て観たことがあった。
前に観た時は序盤を観てなかったので、イマイチどういう経緯でレナがコロニアに潜入することになったのかわからないまま観てたけど、彼氏のダニエルが原因すぎてびびったわ。
お前よくあの状況で写真とか撮ったよな！そのせいで捕まってるじゃねえか！っていう…
そもそも他国の事情にクビ突っ込む系の人って個人的にあまり好きじゃないし。
そんな状況でレナにチリに居てくれとか家事をしてくれとか言ってたのもナメてんのか馬鹿野郎って感じだし。
それでこれまた超個人的にだけどダニエルの容姿があまり好みじゃなかったから、スーパー可愛いレナがあそこまで頑張るほどの男なのか？とか思ってしまったけど、まあ裸エプロンの写真に「私の男」とか書いちゃうくらいに惚れ込んでたんだから仕方ないのかな…笑
コロニアに潜入してからの、カルトの不気味な雰囲気や狂気の行動なんかが描写されていく感じはとても好きだった。
私が『サバハ』に求めてたのはこういう感じだったんだけど、あの作品はなんか全然違う感じだったな。
カルト基準で罪を犯した女に対する仕打ちが酷すぎて、結婚を夢見たドロのくだりは本当に目を背けたくなるくらいの残酷さ。
女からすると、男に暴力を振るわれるって相手が1人でも相当恐ろしいことなのに、複数人の男からボコられるとか本当にヤバい、無理。
あと、この作品の中ではそこまで直接的な表現はされてなかったけど、少年たちへの性的暴行なんかも酷い話。
半裸の少年たちを歌わせて、その中から何人か選んでシャワーを浴びさせる、っていうシーンのえげつなさ。
そしてこれらが全て実話を基にした話っていうのが何より怖いよね…
ダニエルに多少イライラしたりはしつつも、彼も頭がおかしくなったフリをしたりとか考えるべきことは考えてたし、明らかにおバカな登場人物が居なくてストレス無く観られたのは良い。
こういうハラハラ感のある作品におバカが居るとマジでフラストレーション溜まるからな…！
エマ・ワトソンが好きだったり、カルトモノが好きな方には、普通にオススメできる作品。
【2019.07.28.字幕鑑賞】
【2019.08.29.レビュー編集】
