怖い夢を見たというと、真夜中部屋に飛んできて、一緒にねむってくれるお母さん。眠れないというと、一緒に遊んでくれる。
物語後半、怖い夢を見たというと、水を飲みなさいというジェーン。ジェーンは優しくて、スマートなんだけども、フレッドに母のような肌身の優しさをあげることは出来ない。
テレビ出演前、一緒に遊ぼうという歳下の男の子にフレッドは戸惑い、彼の真似をして椅子をまわしてみる。けれど、それは結局一人で遊んでるに過ぎないのだ。教室のなかで、憧れの少年の真似をしてみたように。
どれだけ頭が良くても、フレッドは周りの天才よりも感受性が強すぎた。だから、孤独に耐えられなかった。愛がなければ。