菩薩

アルザック・ラプソディーの菩薩のレビュー・感想・評価

アルザック・ラプソディー(2002年製作の映画)
3.8
メビウスの絵が動くと言う事実にただ感動する者もいれば、このレベルなら動かしてくれるなと怒りを覚える者もいそうな気がすると言うのが正直なところ。個人的にはぎこちなさに慣れぬ前半こそ「これならラ・ジュテ的に…。」とすら思ったが、それに慣れるにつれ気づけば興奮の坩堝に叩き落とされ、当然のように2周した。内容的には、とある世界を舞台にした孤独な戦士の奇妙な冒険譚、とそれ以上のことはわからないと言うか、この人とホドロフスキーの頭の中を覗けたところで我ら凡人には理解のしようもないのだからさっさと諦めるが良しだと思うし、そもそも一編が3分半程度の短編だから考えてる間も無く終わっている。もしメビウスが実写長編を撮っていたら…なんて妄想をついしてしまう訳だが、どうなのだろう、エンキ・ビラルよりは優れた作品を生み出していた様な気がする…。ついでに言うと小池桂一はどこへ行った、そして「ウルトラヘヴン」の四巻はいつ出るのだ!とりあえずナウシカファンは観ておいて損なしと思われる。

こっちのメビウスも死に、あっちのメビウスも死に、我らに残されたメビウスはもはやマイルドセブンのみ…か。