まーしー

ボス・ベイビーのまーしーのレビュー・感想・評価

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)
3.0
『トイ・ストーリー』や『ペット』と同様、「実は裏の顔がある」シリーズの赤ちゃん版。
本作で登場する赤ちゃんは、ある会社の中間管理職。
昇進を望んだり、上司からの電話に怯えたりする姿は、社会の縮図そのもの。
また、ペットのシェア向上を狙うライバル企業との闘いは、弱肉強食の世界を表している。

一方、赤ちゃんの兄となった7歳児のティム。
今まで親の愛を独占してきた身ながら、急に両親から塩対応される日々に。
弟ができたことによる淋しさや戸惑いも描かれており、リアルさを感じる。

この子ども二人がライバル企業に向かっていく様子は、お笑い要素が満載。
赤ちゃん同士のネットーワ-クを使ったり、スパイさながらの潜入活動を行ったり。
こうしたネタに加え、兄弟間での衝突や仲直りなど、温かい気持ちになるシーンも。
コメディありハートウォーミングありと、安定の仕上がりだった。

冒険物語や家族愛、社会の厳しさなど、テーマ性たくさんの作品であること間違いなし。子ども向けアニメながら、大人でも十分に楽しむことができるだろう。
続編も鑑賞したいと思う。