木津毅TsuyoshiKizu

ブリッジ・オブ・スパイの木津毅TsuyoshiKizuのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.4
 この映画にあるものはとてもシンプルだ。シンプルな会話とアクション、シンプルなメッセージ、そしてシンプルな理想……。
 「やあ、ジム! How are you?」という会話、ふたりの人間がすれ違うだけのアクション、粘り強い対話こそがいまの世界に必要なのだというメッセージ、そして、もう残された時間はわずかになっていることを見据えた上でスピルバーグが掲げる理想……それらにただ強く、強く胸を打たれる。

 革命についての映画は革命でなければならないと、ある映画作家は言った。スピルバーグの前作『リンカーン』は苦闘についての苦闘の映画だった。そして、『ブリッジ・オブ・スパイ』は不屈であることについての不屈の映画である。

2016.1.8. 追記
ele-kingにレヴュー書きました。
http://www.ele-king.net/review/film/004920/