猫又ぽん次郎

ブリッジ・オブ・スパイの猫又ぽん次郎のレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
ユナイテッドシネマ大津にて鑑賞。

スピルバーグ監督 x コーエン兄弟脚本 x 主演:トム・ハンクスの三拍子がそろってるんだから面白いに決まってる!と思ってたのですが、見終わった後は色んな意味で複雑な気持ちになりました(´・ω・`)

確かに重厚な作品で、安心印な面白さでした。ジェームズ・ドノバン弁護士が素晴らしい人であり、1対2の人質交換という無謀な条件を諦めることなく遂行しようとした姿に思わず(´;ω;`)ブワッ ときましたよ。また、1対2の人質交換をどう解決するのかも「なるほどねぇ」な展開でなかなか面白かったです。(*´∀`)トンチがきいてるね!

ただ、映画的に不満な点もあるわけです。とりあえず気になった部分を何点か。

①ドノバンとルドルフの交流描写が薄いヽ(`Д´)ノ
これが一番の不満点で、この2人の交流が後のクライマックスやラストの感動シーンで活きてくるのに、交流シーンが少ないものだから、クライマックスであまり感動できないんです。まぁ「実話」と言ってしまえばそれまでですが、「映画」なのだからもっとエモーショナルな作りにしてもいいと思うんだ。

②淡々と話が進みすぎヽ(`Д´)ノ
これはスピルバーグがあえて史実を忠実に再現しようと、こういう作りにしたのかもしれませんが、個人的にはもうちょっと暖急をつけた作りにしてもいいと思うんだ。

③時代背景の予習は必須ヽ(`Д´)ノ
これは完全に僕が悪いんですけど、1950年~1960年頃の米ソ冷戦下の時代背景を予習しておかないと、面白さも半減すると思いました。( 前作の「リンカーン」でもそんな感じでしたな(´ε`;) )

まぁ不満をたらたら言ったのですが、トム・ハンクスの演技は相変わらず良いし、ルドルフを演じたマーク・ライランスの演技はそれ以上に素晴らしかったと思います。また、約2時間20分という上映時間も全く飽きずに見れたので、全然楽しく鑑賞できました(ノ´∀`*)スキヨ

ただ、スピルバーグ監督なんだからやはり期待してしまうんですよねぇ…と思うのは贅沢なことなのか('A`)ウーン