ロック

ブリッジ・オブ・スパイのロックのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
スピルバーグ×コーエン兄弟×トム・ハンクスと、これ以上ないスタッフが話題でしたが、その期待を大きく上回ってくれました。
複雑な背景や歴史(米ソまではいいけど、東独が絡んでくるとややこしい)と派手な演出を廃したつくりに、退屈さを感じる人もいるかもしれない。でも最後まで観れば、二人の“不屈の男”の静かで熱い魂に震えること請け合いです。アメリカの英雄を貫禄の演技で演じるトム・ハンクスももちろん流石だけど、マーク・ライランスがとにかく素晴らしい。枯れかけた佇まいの奥に熱い信念を感じさせる演技が、まさにこの映画を象徴しているかのようでした。
映像もよく作り込まれていて、50~60年代のその時代の空気感はきっとこうであったんだろうと思わせる説得力がありました。特にソ連下にあった東ベルリンの危うい雰囲気が最高で、冬の荒涼感と相まってほんとに美しかった。