コーヒーマメ

ブリッジ・オブ・スパイのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.6
ラストで綺麗に伏線を回収していくスピルバーグ×コーエン兄弟がニクい!!!
地味すぎるストーリーでも、良い映画を観た気にしっかりさせるんだから。笑

敵国であるソ連スパイの弁護を引き受けた敏腕弁護士の苦悩を、主演にトム・ハンクス、脚本にコーエン兄弟を招き、重厚なテイストで描いていく。

まず、昨年ブームだったスパイ映画群とは系統が全く違う!!
主人公はあくまでもスパイを護る弁護士であり、彼がアメリカ全土から受ける罵声と、自らの正義心との狭間で葛藤する様子をずっと映していく。
また、コーエン兄弟の影響からか、冒頭からセリフが極端に少ないのも特徴的だが、トム・ハンクスは顔だけでは画が持たない..(個人的意見)

敵国スパイの弁護から、米ソのスパイ交換まで全てが実話に基づいているのも、見どころの一つ。
敵国スパイはその実態がバレると死刑が当たり前とされていた当時からすれば、本作で描かれる内容が如何に“事件”であったかは容易に想像がつく。

ただ、実話ベース作品にありがちな、結果は凄いんだけど過程が地味なストーリー、に落ち着いてしまった感じがする。
「結果がわかっているのにドキドキさせる」のはかなりの難易度事項だが、スピルバーグだと期待してしまう。。
『アルゴ』みたいに多少フィクションを織り交ぜてもいいから、もっとスリリングかつドラマチックに描いてほしかった。

ただ、この映画は事件収束後の“後片付け”が超上手い!!!
スピルバーグ作品全てに共通する家族の絆もしっかり描き、中盤での同じカットを180°変えた見せ方も最高!!
スピルバーグだから当たり前っちゃ当たり前だけど、「映画を観たな〜」っていう気持ちにさせてくれた。

期待しすぎた感はあったが、結構楽しめた。
巨匠の撮った小綺麗な作品、というのが率直な感想です。
『キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン』を除くスピルバーグ×トム・ハンクスの2作は未だ観てないので、近いうちに観たいな〜。