nagaoKAshunPEi

ブリッジ・オブ・スパイのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
依頼人のためなら国だって敵に回してしまう弁護士のお仕事映画であるのと同時に、スピルバーグがこれまで真摯に描いてきた20世紀の歴史の闇に迫る史実映画だった。

なんといっても、トム・ハンクス演じるジェームズ・ドノヴァンの人間性が素晴らしいし、1人の父として、1人の国民として、そして1人の人間としてひとつの芯を貫いていく様に感動した。
国を思うために行動する姿も素晴らしければ、全てを敵に回してまで敵国のスパイを弁護する姿も素晴らしいんだけど、何よりも働くお父さんとしての格好良さみたいなものが詰まっていて素晴らしかった。
大業を成したにも関わらず、家でそのことをひけらかしたりせず、何事もなかったようにベッドに倒れ込むあの姿、格好良すぎるだろ…。

人質を囲っているソ連側だけ拷問する場面があって、アメリカはそれがないっていうのは、ちょっと(史実がどうであったかはわからないけども)美化し過ぎかなと思いつつも、コーエン兄弟の脚本の軽妙さもありつつ、やはりスピルバーグの重厚な演出と見事な世界観の構築で凄まじくバランスの取れた作品だった。