かや

ブリッジ・オブ・スパイのかやのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.7
今年公開映画2本目。

弁護士いぶし銀物語。
冷戦下、アメリカとソ連のスパイの交換の交渉を託された、ただの弁護士を描く実話をもとに作られた作品。


スピルバーグとトムハンクスのタッグなんかウキウキするに決まってますよね!
実はターミナルは未見なんですが…


常に緊迫感を張り巡らし、それを最後まで貫き通した。
そんな作品だからこそ、本当にちょっとしたユーモアをより面白く感じさせるという上手い活かし方だった。

常にグレーっぽい色で統一された暗い雰囲気が、米ソ東独の3国間の歪みを表すかのような重厚な空気。
そこに、その歪みを解消するために命を懸けて挑んだ弁護士のストーリーが融合され、綺麗に纏まった誰が見ても素晴らしいと言える作品に仕上がっている。

交渉を描くサスペンス色はそこまで強くないが、弁護士のドノヴァンとソ連のスパイのアベルの互いの行動で信頼を得ていくヒューマンドラマが個人的には最も好きだった。


ただ「傑作」と声を大にして評せるかと言われるとそこまでではないと思う。
プライベートライアン、キャッチミーイフユーキャンと比べたら格下感は否めない。
実話をリアルに描こうとしたからだと思うが、淡々としてて作風的に地味だったのがそう感じさせるのかもしい。

それにスパイを捕らえられたことで、国がどれだけ危機に瀕するのかが、作品内で見えないのも痛い。
もっとそれぞれの国の視点、大きな視点があればより一層緊張感が出たのではないでしょうかね。

コーエン兄弟が苦手ってことを意識してなくても、無意識に受け入れられないところがあるんですかね。


しっかり楽しんだけど、スピルバーグならもっと面白くできたんじゃないかなって過剰な期待をしてしまうような作品でした。
渋い活躍をするおじさんたちが続々と出てくるので、おじさん好きにはオススメです!
トムハンクスとスピルバーグの安心感は凄まじいです。