服部だった何か

ブリッジ・オブ・スパイの服部だった何かのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.7
遅ればせながら、俺にとって2016年の映画初めとなったこの作品。
スピルバーグ×コーエン兄弟×トムハンクス。

メインビジュアルや予告編からも見てとれるようにおちゃらけた空気の全くない硬派なスパイ映画。スパイ映画?ネゴシエーター映画?
米ソの冷戦下、冷えてるだけで戦争は続いてるんやでという状況における諜報戦に巻き込まれる弁護士さんのお話。

この作品の何が凄いって硬派な映画という表現がぴったりやにもかかわらず非常に分かり易い見せ方になってるとこや。流石スピルバーグやなぁと感心。
史実に基づくとはいえ実際どうやったかは当事者のみぞ知るって部分もあるからどうしても「ちょっと綺麗過ぎる」と鼻につく要素も無くはない。実際そうやったんかもしらんけどや。

無論アメリカ万歳な作品ではないし、それは終わり際に車窓からアレを眺めるトムハンクスの表情なんかからも見て取れる。でもコーエン兄弟ならもうちょっと鼻につかん描き方も出来たような…スピルバーグの采配なんやろか。

俳優陣には文句無し。
トムハンクスはやっぱ俳優としては素晴らしい魅力を持ってるなぁ。今後も俳優として活躍してほしい。すまんけど過去トムハンクスに監督としての魅力は全く感じんかったもんでな工藤。