イワシ

ブリッジ・オブ・スパイのイワシのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
5.0
『リンカーン』のあとにこれがくるのは、テーマ的に凄く納得する。ファースト・ショットが示すように『ブリッジ・オブ・スパイ』には「二つ」のものがたくさん出てくる。二つの顔、二つの大国、二つの裁判、二つに分断された街、二人の捕虜。ロシア人スパイマーク・ライアンス(素晴らしい!)に「不屈の男」と称賛され、理想への信念がテコでも動かない男、トム・ハンクスは二つのあいだ=橋の上に立つ男として描かれる。彼が信じる理想とは、国民が真に「一つ」になるための基本原理=憲法なのである。そんな「一つ」への思いは、トム・ハンクスの台詞として何度も繰り返され、壁を乗り越えるシーンの反復が彼が信じる理想の困難さを物語る。