1SSEI

ブリッジ・オブ・スパイの1SSEIのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
見てる間、なんで彼はこんなに頑張れるんだろうって思ってました

多分それは“正義感”というよりは“使命感”なのでしょう

自分のためとか、なんなら誰かのためとかも超越して、世間がどうとかそんなことすらも越えた崇高なものへの使命

それを誰もが頭ではわかってるけど、それでも心は「ソ連のスパイなんか殺してしまえ‼︎」と思ってしまう
でも誰かがやらなきゃいけないし、みんなにそれを示さなきゃいけない

だったら俺がやってやるよ‼︎

そう決めたからこそドノヴァン弁護士は頑張れるんでしょうね

そして使命感って意味ではスピルバーグも一緒なんだと思います

世界で最も有名な監督の一人になったんだから、娯楽作だけじゃなくて「シンドラーのリスト」とかこの映画みたいなものを世に発信しなきゃいけない。

近年はその感じが強いですが、この映画からは特にそんな想いが伝わってきたような気がします

こんな感じでメッセージ性が強い作品ではあるんですが、意外にもバリバリの娯楽作品に仕上がってるから凄い‼︎

ソ連スパイの弁護をするという裁判もの要素あり、
中盤以降の“1人のスパイで2人の米国人を取り返す”というベルリンでの駆け引きは手に汗握り、
さらには異国間交流の要素まであるなんて…

さすが娯楽映画の帝王スピルバーグとコーエン兄弟が手を組んだだけあって、とっても上質なサスペンスに仕上がってます

コーエン兄弟の決して場を乱さずに笑えるとこもやっぱりうまいんですよね〜

最後のアメリカでの電車のシーンは感動するんだけど、ちょっと笑わせにくるとことか
うまいよねえ〜


ややパンチに欠ける部分はある気もしますがシリアスとエンタメの比率とかが絶妙な上質な作品

最後の我が家でのシーンは自然と涙が流れ出ました
名誉とか名声とかそういうためじゃないんだよね。
かっこよすぎです。