Narmy

ブリッジ・オブ・スパイのNarmyのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.7
保険専門の弁護士ドノヴァンが、ソ連のスパイ容疑で捕まったアベルの弁護を要請される。。
時はアメリカとソ連の冷戦時代、ベルリンの壁がつくられた時代。。。
これは実話に基づいたおはなし。

終始淡々としたストーリー展開。
まさに『事実は小説より奇なり』で、内容は濃いし興味深い。
ところどころ世論を映し出しているのも面白い。

1人の弁護士が、先を読み、人道的な判断をしていく。
そこには世界戦争を回避させようという気持ちはなかったように思う。
ただ、自分の職務を全うし、自分の信念を貫いた結果だったんだろう。

弁護士が仕事を行う上で重要なのは弁護されるものとの厚い信頼関係。
実際も2人の関係にこのようなことがあったとしてもうなづける。

なにより今回実感したのがスパイ容疑のアベルとアメリカ軍パイロット、パワーズの悲運。
当人達はもともとはそんなつもりで軍に入ったわけではなかっただろう。
優秀だったのか。。有無を言わさず運命を決められた結果が。。
実際にドンパチする戦争でなくても命をかけている人がいて、命を一つの道具として見てる人もいる。。

いろいろとある伏線は後でいきてくるなと予想はついても回収されると気持ちがいい。
保険の話の転回はホントに面白い。
あと、主人公と家族のやりとりはホッとさせられる。
正直1番好きなところだった。
家の顔と全く違う外の顔。
こんな旦那さんがいたらカッコイイな。

ただ内容盛りだくさんなだけに、1つ1つの出来事も重要度合いは同じ。。
結果わたしは内容を咀嚼しきれず、戦争回避の重要な局面も緊迫感を体感するまでにはおいつけなかった。。

世界にはいろいろなところに隠れた功労者がいる。
どの出来事がなくても、どの人物がいなくても今のこの世界になっていないと思うと、感慨深い。