かっつん

ブリッジ・オブ・スパイのかっつんのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.8
冷戦前夜の物語。冷戦はよく題材に使われると思いますが、前夜というのは珍しいと思います。
題名が『ブリッジ・オブ・スパイ』本題の英語でも(Bridge of Spies)とあり「スパイ」とありますが、スパイがアクションで悪をなぎ倒す映画ではありません。
民間人のニューヨークの弁護士ドノバンが、ソ連人のスパイを弁護するところから始まり、敵国のスパイの弁護という難題を弁護士としてどう弁護するか。人権と政治的な駆け引き。そしてソ連でアメリカの空軍パイロットが捕まり、ソ連(途中で東ドイツ)との交渉に赴く。まさにスパイの橋渡し(言葉の綾でも実際の行動でも)。
このような行動が主人公を演じるトム・ハンクスや他のキャスト陣が見事に演じていました。お話の構成もよくできていると思います。
作品をじっくり観終え、ラストにほっこりする。そんな作品でした。