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ブリッジ・オブ・スパイのmiiのネタバレレビュー・内容・結末

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

温かい人間味がある役を得意とするトム・ハンクスは
この弁護士役はまさに適役でした。

冷戦危機の中 ソ連のスパイ アベルを弁護したドノヴァン。

弁護した直後の電車の中で
新聞を見た周りの乗客からは 憎しみの眼で見られていた。

米軍飛行士がソ連に捕らえられ
また 米国留学生もベルリンの壁で拘束されてしまい
この計3人の人質交換を秘密裏に進める。

人道的なドノヴァンは アベルと関わるうちに 友情のようなものが芽生え
緊迫した人質交換の橋の場面では 二人の信頼関係がよく伝わる。
アベルがソ連側に歩いてゆく後ろ姿を最後まで見守ります。
手には彼からの贈り物を携えて。
アメリカ軍は抱擁し ソ連軍は抱擁はなかった。

解放された後 同じ電車でのシチュエーションでは
新聞を見て彼に気付いた女性の眼に憎悪はなかった。

安堵したものも
窓から見下ろすと 塀を元気によじ登る子供たちの姿が。
ベルリンでは 壁をよじ登った者が 射殺されていましたね。

これらの回顧させる演出が見事。

このような重大な任務を果たし やっと帰れた我が家では
これまたトム・ハンクスらしくて
ばたん!と倒れこんでそのまま寝てしまったかのような姿(笑)
唯一この映画で笑ってしまったシーンでした。
素晴らしい活躍でした。
ドノヴァンもトム・ハンクスも。
mii

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