Shun

ブリッジ・オブ・スパイのShunのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.1
タイトルが誤解与えそう
スパイ映画じゃなくて冷戦時代の交渉映画です


米国の弁護士ジェームズ・ドノヴァンは、ソ連のスパイであったルドルフ・アベルを弁護することになる
非難を受けながらも弁護を続行していき、アベルの死刑を回避できる
一方、米国のスパイであるパワーズがソ連に捕らえられる
ドノヴァンはソ連とそれぞれのスパイを交換する交渉を進める極秘任務を与えられることになる


・交渉映画としての緊迫感
この映画は主人公ドノヴァンが東ドイツやソ連と交渉することがメインになる映画です
冷戦時代のピリついてる感じが伝わってきました
米国人はスパイとして疑われる可能性があり、拘束されたり射殺されたりする可能性がある場所に訪れることにとても緊張感がありました
また、交渉自体も、スパイのアベル、パワーズなどの人生がかかっていますし、さらにはソ連とアメリカの今後にも関わる重要なものであり、ドノヴァンの一言一言が手に汗握るものになっています


・グリーニッケ橋
タイトル「ブリッジ・オブ・スパイ(原題だと複数系スパイズ)」のブリッジとは、スパイ同士を交換するために使われたドイツのグリーニッケ橋のことを指します
この橋のシーンは物語の一番熱いシーンでもあり、緊張感もMAXに達し、面白かったです
その後、ドノヴァンが全ての仕事を終えて家に帰るシーンのカタルシスも最高でした
主演をしたトム・ハンクスはやはり安定のいい演技でした
スパイや裏切りの中で相手や自分を信じることをやめない不屈の男ドノヴァンにぴったりでした
ラストシーンでドノヴァンが電車の窓からある光景を見て、彼が何を思ったのかを想像するとぐっときました



スパイ映画のようなアクションシーンはないですが、アドレナリンが出てもおかしくない交渉映画でした!
Shun

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