うめ

誰でもない女のうめのレビュー・感想・評価

誰でもない女(2012年製作の映画)
4.0
第二次世界大戦中
ドイツ主導のもとに
ドイツ人男性とノルウェー人女性の間に生まれた子供たちは「生命の泉」と呼ばれた施設へ
戦後
「敵対協力者」としてノルウェー政府に認定された母子は迫害される事となったが
後に国を相手どって裁判が起こされた
やや作品だけだと把握しきれないところを他の方のレビューやネットで補うとこういった背景だったようです


時は冷戦時代
「生命の泉」から逃亡した過去を持つカトリネ
仲の良い夫
同居するシングルマザーの娘と孫娘
近くで離れて暮らす母
いろいろありながらも幸せに暮らしていた彼女のもとへ1人の弁護士が訪れる
訴訟の為に証人として力を貸してほしいという依頼だった
そして
傷ましい過去の扉は開かれる


また知らずにいた戦争の爪痕が一つ
語るべき言葉が見つけられないほどに彼女の悲しみが今もズシリと心にのしかかる
辛かったけど見て知って良かった
そう思います
邦題もなかなかに秀逸
うめ

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