2021/8/30
第二次世界大戦中、ドイツ兵とノルウェー人女性の間に生まれたカトリーネ。ナチスの人口増加計画と“生命の泉”の存在は知っていたものの、ベルリンの壁崩壊後に訴訟が行われていたことは初め…
ナチス優生思想のもとにつくられたレーベンスボルンの子が東ドイツのスパイとしてノルウェーの家庭に潜り込み。。。
戦争に翻弄された人生の多さよ。
大切な人たちを欺き続ける人生はさぞ辛かったろう。他人…
カトリーネは出生後に母親と引き離され、旧東ドイツの施設で育っていたが、成人後に命がけで亡命、母との再会を果たした後はノルウェーで暮らしていた。1990年にベルリンの壁が崩壊すると、カトリーネの元に弁…
>>続きを読む旧ドイツやユダヤ人について描かれた作品は多くありますが、
旧ドイツの政略に巻き込まれたノルウェー人についての作品ははじめて観ました。
まずこの作品の要となるレーベンスボルンですが、こういったことが…
第二次世界大戦中
ドイツ主導のもとに
ドイツ人男性とノルウェー人女性の間に生まれた子供たちは「生命の泉」と呼ばれた施設へ
戦後
「敵対協力者」としてノルウェー政府に認定された母子は迫害される事となっ…
このレビューはネタバレを含みます
スパイの話。スパイをさせられていた話。スパイにならざるを得なかった話。
選べる道は無限だとかよく言うけど、実際この現代だってそんな事はない。
お金がなくては、学がなくては、コネがなくては選べない道…
第二次世界大戦と冷戦の爪痕。重ねた嘘と悲しい結末。誰も幸せになれない真実に陽だまりのような昨日も冷たい涙に変わる。
ドイツ兵とノルウェー人の母との間に生まれた娘はレーベンスボルンを抜けて生き延び、…
満蒙開拓団で接待させられた女性たちや従軍慰安婦、ナチスの将校と付き合っていて丸刈りにされたフランス人女性たち、そんなことを思い返しながら観ていた。戦争となるとどの時代でもどこの国でも極端に男の嫌な部…
>>続きを読む特別な誰かに愛され、何よりも「家族の愛」を求める女性の物語。
誘惑的で、でも愛に飢えて男に愛されようとするいわゆる「女スパイ」のイメージでもなく、狡猾でバリバリ仕事こなす「女スパイ」でもない。(そう…