【(3)2015/1/4:ユーロスペース】
「父、帰る」監督の新作。この人の名前、たぶん一生覚えられないと思う。
円満っぽく見える家庭の奥さんが突然ダンナに「妊娠してるの、でもあなたの子じゃないの」と爆弾発言投下するという、引っ掛かり的にはほぼ昼ドラ展開ながら、ちょっとわたしには難しかった。
受胎告知パズルやりんごの木の飾りみたいなもの？や群れをなす羊といったモチーフから、宗教的な思想がベースであることまでは理解できるんだけども、そっから先を噛み砕くほどの素養が自分にはなく、また人物を掘り下げてくタイプの作品でもないので、正直ちょっとよくわからないなーと思う点が多々。
かといってつまらないかというと、そんなこともない。どこを切ってもスチールとして完成度高そうな画作りはまるですべてが一枚一枚の絵のように美しく見応えあり、個人的にはロシア語の語感が好きなので耳にも心地よかったです。
じゃあもう一回観たいか？というと、やっぱちょっとしんどいかな。冗長な演出は嫌いじゃないけど(寧ろ好き)、せめて2時間以内にしてほしい。
