2年前に再婚した元看護師のエレナと初老の実業家ウラジミル。
2人は高級マンションに住んでいた。
特に会話も無く、寝室も別々。
エレナはまるで家政婦のようだった。
ロシアの男性優位主義の中でエレナが夫にしがみついている姿が何とも言えない。
エレナの息子は貧困層が暮らす団地。
働きもせず母親が夫の年金収入のお金で援助する。どーしようもないバカ息子。
嫁も後ろめたさを感じる様子もなく。
孫も同様、ありがたみを感じる事もなく。
格差社会といえど、これはおかしい。
ウラジミルには1人娘がいるが、やはり働きもせず娘を甘やかす父親。
どっちもどっちだが、なんだかんだウラジミルはエレナが息子に援助するのを渋々了承はしている。
孫への援助を断られる事がきっかけでエレナはとんでも無い事をしでかす。
その時のエレナの表情が悪意に満ちている。
台詞も少なく静かな映画だが、やってることは、まぁまぁのエグさだと。
ラストシーン、穏やかなシーンだがかなりエグいと思う。
アンドレイ・ズギャビンツェフ監督作品