フクイヒロシ

1001グラム ハカリしれない愛のことのフクイヒロシのレビュー・感想・評価

4.0
キログラム原器とは直径、高さとも約39 mmの円柱形状で、白金90%、イリジウム10%の合金。

国立計量研究所に勤めるマリエにとってこのキログラム原器こそが自分の人生の支柱だった。

しかし、結婚生活は破綻し、最愛の父は死に、キログラム原器も壊れてしまう。。


マリエにとってなんの基準もない、なんの安心もない、計り知れない人生が始まってしまった。。


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「人生で1番の重荷は背負うものがないこと。」のセリフが重い。

「こうしなきゃ」「こうすべき」に追われて生きるのは辛いけど、しなきゃいけないことが何もない人生もきっっっっつい。。。


僕はいったい何センチだろうか、計ったことないや。