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マルセイユ・コネクション/フレンチ・コネクション 史上最強の麻薬戦争のakrutmのレビュー・感想・評価

3.8
実在した麻薬密輸ルート「フレンチコネクション」の撲滅を目指す判事と組織のボスの抗争を描いた、セドリック・ヒメネス監督の犯罪映画。同じ題材の映画として1971年の『フレンチ・コネクション』が有名であるが、その映画では密輸先のニューヨークにおける捜査を描いているので、マルセイユを舞台とした本作とは異なっている。

本映画の中心人物である判事のピエール・ミシェルも麻薬組織のボスであるタニー・ザンバも、実在した人物であるし、本映画の内容も基本的に事実に基づいている。ラストに向かうストーリーも事実であり、そういう意味では、結構ショッキングである。二人を演じるジャン・デュジャルダンとジル・ルルーシュの演技が素晴らしい。最近はコミカルな演技が多くてそれはそれでいいのだが、シリアスなジャン・デュジャルダンもカッコいい。二人の演技によって、映画全体が引き締まった、飽きさせない仕上がりになっている。
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