ロシア産セリフ一切無し実話ベース作品
いや、もうラストが……
言葉が出てきませんね、なんとなく分かってはいたけれど、そうか……
セリフが無いことで、風や水や動物の息遣いがより響いてくるし、それら以外の自然でないモノの音は異様に聞こえる。
凄い作品だった。
荒野に暮らす父と娘。
彼女に恋をしている馬に乗った青年と、ちょっかいを出してくる青年。
静かに淡々とささやかな幸せを感じながら生きる彼等だったが……
夕陽の赤
朝日の赤
草原の緑
セリフが無いので画面から何かを読み取ろうと必死に見渡すと、普段すぐそこにある当たり前がとても美しく新鮮に目に飛び込んできますね☆
どのシーンも派手さは一切ないのに記憶に残る。
だけどあくまでも静かに、とことん静かに。
だからオチがズシンとくる。
なるほど。
カザフスタンでの実話だそうです。