こんなふうに世界を見てみたい、と思うような圧倒的な映像美。人間が語らずとも自然は雄弁に語る。意思を持っているかのような水の映し方が特にお気に入り。男たちは思惑を抱えた顔をして、一人ぼっちの少女は世界を懸命に感じ取っている。彼らを包む自然。言葉なんて本当に要らないなと思った。
狭い世界で、少女が父の所有物から別の男の所有物になる。「処女の泉」のような展開にならないか勝手に心配してたけど、なりませんでしたね。全く違う…
いや、観る前はタイトルから不穏さをちゃんと感じ取っていたし結構予想は当たっていたんだけど、観ているうちに少女と自然のあまりの美しさにのまれて忘れてしまっていたんですよ、、、ショッキングなラストであり、実験的な作品でした…。
