にこ

花とアリス殺人事件のにこのレビュー・感想・評価

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)
4.0
花とアリスが帰ってきた。帰ってきたというのはなんか違うか、タイムマシーン?
10年もの年月を経て、もう蒼井優も鈴木杏も高校生役ましては中学生役は無理だ。でもあの二人でなければ花とアリスではない。
でも岩井俊二は二人をタイムマシーンに乗せてくれたんです。花とアリスがそこにいる!

舞台は花とアリスが出会う中学生時代。
アリスが転校してきた学校で「ユダ殺人事件」という謎な事件に関わっていくことになるのだが、そこでアリスのお隣さんの花屋敷にすんでいてひきこもりの花とも関わっていくことになり、「ユダ殺人事件」とはいったいなんなのか、ということが明らかになっていく。
そんな面白味もなさそうなストーリーなんだけど、岩井俊二の映し出す妙な空気感と間と小ネタ、音楽、余白、二人の会話が好きです。

悪の華と同じ手法のアニメーションですが、たまにガチのしょぼいアニメ顔になったりして、そこはちょっと見てて違和感あったなぁ。
苦手な人は苦手だろうな。なにか起こりそうでなにも起こらないし笑
これが青春かというと、なんかどことなくファンタジーだし笑
でも私はこれが青春時代、大好きでみていた花とアリスのプロローグ。
花とアリス同様に私の青春も遡ったような気分になるよ。
いやぁ、中二病でしたよほんと。
中二病全盛期に岩井俊二はあかんな笑
にこ

にこ