作中の青とピンクの使い方がとても綺麗。水彩境界の利用もうるさくなく、メインのシンプルでぬるぬるでよく動く人間と上手くマッチしていた。こういうぬるぬるさは苦手だったけれど、これは時間が経てば表現として落ち着く。背景も同じテイストだったら死んでたと思う。
動きの生身の人間らしさに合わせてカメラワークも大胆で良かった。映像が面白い。
ストーリーもこの年代らしい事件で良い。都市伝説からカルト、事件、実は大したことない話っていう紐退け方が変にリアルというか…、引き込まれる構成だった。ひとつひとつ事象を丁寧に追っていて、誇張しないのもよかった。終わり方もおちゃめというか、かわいかった〜…。人間関係の描き方、そもそもの距離感のチョイスがよかったかな。
蒼井優がどんどん蒼井優にしか見えなくなっていったのちょっと笑っちゃた…
あとオープニングとエンディングのバレエ最高に綺麗だった。美しすぎる。何回でも見たいな。
世の言う青春！とはまた少し違うけど、これも青春だなぁって噛み締めちゃう… 大胆なのか繊細なのかわからない、生と死に敏感で、精一杯その瞬間を生きている感じがいい。
1回は見て欲しい作品。
