のび

のびの感想・レビュー

おいしい生活(2000年製作の映画)
3.5
映画『おいしい生活』は、パッとしないコソ泥のレイと、その妻のフレンチーの物語。ふたりはコメディ的な銀行強盗計画から、ひょんなことで大金持ちになってしまう。

ふたりは大金持ちになったまでは良かったが、「無教養の成金」と陰口を叩かれたフレンチーが抱く「文化的な教養を身につけた本物のお金持ちになりたい」という思いが、「別にそんなのどうだっていいじゃん」と思っているレイとの関係に亀裂を生んでゆく。

人間にとって向上心や向学心、新しい知識を身につけることは大事だろう。けれども、それは地に足のついたものでなければならないのかもしれない。どんなに背伸びをしようとも、けっきょく自分は身の丈にあった自分でしかない。そこから幸せを探し出すしかない。

映画『おいしい生活』は、そういったことをコメディ的に描き出した映画なのではないか。