珍しく、ドランが監督していない作品ですが、本人は自分のための作品との強い思い入れからの出演。
精神病院で長らくひとり入院している彼が、主治医の失踪に関わっているのかもしれない?という下りからストーリーは始まります。サスペンスなんだろうか?と思わせ、ドランは狂っているのか正気なのか分からない見事な演技で医者も映画を観ている私達もどきどきと翻弄されてゆきます。
ネタバレしてしまうので全部は書きませんが、終始ドランは愛を乞うまるで赤ん坊のようでした。それがあまりにも哀しくて愛しくて、涙が…。
彼はただただ愛されたかっただけなんだよなぁ。特に母親に…。
なので、ラストはこうするしかなかったんだと、涙が止めどなく溢れました。淋しく、哀しい物語。でもイヤじゃないこの静けさ…。
ドランの愛の器の受け皿は壊れやすくて深い。似てるのかもなぁ…。すみません。こんなに非凡ではありませんでした😢
傷つきやすいあなた。愛されたいといつも満たされないあなた。是非、観て欲しいです。