JTKの映画メモ

エレファント・ソングのJTKの映画メモのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・ソング(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

どこか自伝的でもある自身の監督作と相通ずる部分があるのだろう「これは僕だ!」と主人公マイケルを演じるのを熱望したというグザヴィエ・ドラン。
グリーン院長(ブルース・グリーンウッド、これが良かった!)に失踪した担当医の真相を話すのと引き換えに出した3つの条件。
マイケルは既に自死つもりでいたのだ。
サイコスリラーめいたテイのストーリーが進むにつれ其々のキャラクターが浮き彫りになり、母の自殺などのトラウマを持つマイケル中心の作品だったはずが、やがては自分のミステイクで実の娘とマイケルと2度大切な命を無くしたことで再び心が触れ合う、グリーン院長と元妻の癒しの物語として収斂する。
個人的な感想としては、映画監督としてのポテンシャルと比べるとドランの演技、技としてのそれは、ん?な感じもしたが、それも瑣末に感じるほどドランのhelplessな魂の有様を充分に堪能できて、ますます気になる存在になるのであった。
彼、キュートだし。
(隠れゲイ及び心が片輪なおれとしてはたまらん存在w)