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天使のはらわた 名美のdaiyuukiのネタバレレビュー・内容・結末

天使のはらわた 名美(1979年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一流女性週刊誌「ザ・ウーマン」の記者、土屋名美(鹿沼えり)は、強姦された女性達のその後をルポしていた。名美は最初、高校生のとき強姦され、現在ストリッパーをしている蘭を訪れた。
名美は帰りぎわにぶつかったサングラスの男がどこか気にかかった。その後、恋人、陽介の部屋で、ある大出版社の社史にストリップ小屋の男の顔を見つけた。次に名美は、今、平凡な人妻となっている良子を訪ね、嫌がる彼女にカメラを向けると、その手をさえぎる者がいた。
あの男だ。村木哲郎(地井武男)「実話ショック」というエロ雑誌の記者で、彼も同じ企画を追っていたが、名美の傲慢な取材態度にごうを煮やしていた。
村木は大日本出版のエリート編集者だった頃、妻が強盗に強姦されてしまい、その日から彼の妻は、その男を家に引き入れ、背徳の情事に耽れ、そのあげく駈け落ちしてしまった。
それ以来、村木は身をもち崩し、エロ雑誌の編集者になっている。名美は看護婦の美也を取材した。
彼女は強姦されたときの恐怖で気がふれ、精神病院に入院、今、退院して看護婦として勤めている。
しかし、彼女は名美に話しているうちに当時の恐怖が甦り名美に襲いかかった。間一髪のところで村木が飛び込み、名美は難を逃れた。
名美はそのショックで、自分が強姦されるという被害妄想に陥り、狂乱状態となって自殺を企てた。止めに入った村木ともみ合ううち、いつしか二人は抱き合いはじめた。
翌日、名美は編集室で妄想に襲われた。そして、やさしく介抱する村木の姿が、犯そうとする男に見え、名美は凶器で、力いっぱい村木を突き刺した……。
石井隆の原作に挑戦するように、日常から悪夢に変わる瞬間の戦慄や原作コミックの一コマを意識したカメラワークや演出が光る作品。名美がレイプ被害者を取材しているうちに、レイプ被害者の看護婦に襲われたのをきっかけに、レイプ被害者の恐怖を味わい名美が常軌を逸していく展開がサイコホラータッチで描かれていて、特に名美の取材相手の看護婦に名美が襲われるシーンの不気味さはトラウマ級。
この映画で、「天使のはらわた」ブルーレイボックスに収録された4作品は、完走。
1、天使のはらわた 赤い教室
2、天使のはらわた 赤い淫画
3、天使のはらわた 赤い眩暈
4、天使のはらわた 名美
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